ブログのドメインを notes.rewheel.dev に変更しました
このブログのドメインを notes.rasshii.dev から notes.rewheel.dev に変更しました。あわせてサイト名も「Tech Notes」から 「Reinvent Notes」 に、タグラインを 「車輪を再発明して学ぶ」 に改名しています。
ドメインを変えるたびに「なんで変えたんだっけ」「なんでこの名前にしたんだっけ」を忘れてしまうので、決定までの経緯と検討プロセスを記録に残しておきます。同じように「個人ブログのドメインを変えたい」と思っている方のヒントになれば嬉しいです。
旧 notes.rasshii.dev の何が気に入らなかったか
rasshii.dev は僕の GitHub / X ハンドル名から取った apex ドメインで、技術ブログ用にサブドメイン notes.rasshii.dev を切って運用していました。1 ヶ月ほど運用してみて、以下が引っかかりました。
- 個人ハンドル名依存: ブログのコンセプトとハンドル名が結びつくと、サイトの方針を変えづらい
- apex の用途が決まらない:
rasshii.dev自体をポートフォリオに使うつもりだったが、「個人ハンドル = ポートフォリオ」だと特徴が出にくい - 読者目線で意味が伝わらない:
rasshii.devを初見で見ても、サイトの内容が想像できない
要するに、ブログのアイデンティティをハンドル名から独立させたい と感じはじめました。
コンセプトから決める
ドメイン名を考えるとき、いきなり候補を並べるよりも 「サイトの軸となるコンセプトは何か」 から決めたほうが筋がいいです。
このブログで僕がやりたいのは、要するに 「既存ツールや概念を、自分で作り直したり整理しなおしたりして理解を深める」 ことです。最近書いた ハーネスエンジニアリング入門 もまさにそれで、Anthropic / Hashimoto らが提唱する harness engineering の概念を、自分の ~/.claude/ 構成例とともに自分の言葉で再構築したものでした。
このパターンを英語のフレーズで言うと、ぴったりなのが "reinventing the wheel" (車輪の再発明) です。本来は 「すでにあるものを無駄に作り直す」 という否定的なイディオムですが、AI エージェントが何でも作ってくれる時代に 「あえて自分で作り直して理解する」 こと自体が学習価値を持つ、と考えると、この皮肉なフレーズをポジティブに反転させて使えそうだと思いました。
ドメイン名の候補出し
「車輪の再発明 = reinventing the wheel」をテーマに、候補を出してみました。
| 候補 | カテゴリ | コメント |
|---|---|---|
reinventingthewheel.com | フル | 元フレーズ忠実だが 24 文字、Slack で誤記しやすい |
reinvent.dev | 短縮 (既存単語) | 強い、reinvent 単体で意味成立 |
rewheel.dev | 造語 | 7 文字、短く印象的、re + wheel で意味推測可能 |
wheelnotes.dev | 合成造語 | tech-notes リポ名との親和性、ノート感 |
wheellab.dev | 合成造語 | 「車輪の実験室」、試行錯誤のニュアンス |
whyreinvent.com | 反転問いかけ | 「なぜ再発明するか」、攻めたトーン |
SEO 観点での検討
最初は「SEO は気にしないから何でもいい」と思っていましたが、念のため検討してみました。結論として 現代の SEO では造語が有利になりやすい です。
既存フレーズ系 (reinventingthewheel.com など) の問題
- Exact Match Domain ペナルティ: Google は 2012 年に「キーワードを丸ごとドメインに入れたサイト」の評価を下げる仕様変更を入れました。コンテンツの質が低いと、むしろ逆効果になります
- 検索競合多数: 「reinventing the wheel」は一般的なイディオムなので、上位表示は難しい
- 覚えにくい / 綴り間違いリスク: 長いフレーズはシェア時に誤記されやすい
造語 (rewheel.dev など) の強み
- ブランド検索に強い: 「rewheel」を検索したときに 上位を取りやすい
- 競合が少ない: 同じドメイン名がなければ SEO 競争が起きにくい
- 短くシェアしやすい: 7 文字なら口頭・Slack での誤記リスクが低い
- 大手の前例: Google / Spotify / Vercel:すべて造語または独自綴り
「ブランド検索の独占」は思った以上に強い武器で、現代の SEO は「内容で勝負 + ブランドで集客」という構造になっています。造語ドメインはこの両方を加速させます。
結局 rewheel.dev に決めた
候補の中から rewheel.dev を選びました。決め手は:
- 7 文字と短い: Slack や口頭で URL を伝えるときに最短
- 意味が推測できる造語:
re + wheelで「車輪を再び」というコンセプトが伝わる - SEO 競争がゼロ: ブランド検索の独占ができる
.devTLD: Google が運営する技術者向け TLD、HTTPS 必須でクリーン- 発音しやすい: 「リホイール」とそのまま読める
サブドメイン構成にした理由
rewheel.dev を Vercel Domains で取得した後、最初は apex (rewheel.dev) でこのブログを公開していました。が、すぐに サブドメイン (notes.rewheel.dev) に変更 しました。理由は:
- apex を将来の用途に温存: ポートフォリオ / landing / 別のサイトに
rewheel.devapex を使いたくなったときに切り替えやすい - 過去パターンとの一貫性: 旧
notes.rasshii.devと同じ「notes.<brand>.<tld>」の形なので、URL パターンとして読者にも自然 - 拡張性: 将来
blog.rewheel.dev/lab.rewheel.dev/api.rewheel.devのような形でサブサイトを増やせる
rasshii.dev を取得したときと同じ反省で、apex は気軽に他用途に切り替えられないので、明確な目的が決まるまで残しておく のが個人的な定石になりました。
サイト名・タグライン・トップページ説明文も刷新
ドメインを変えるなら、ついでにサイト名やタグラインも揃えたほうが一貫性が出ます。
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| サイト名 | Tech Notes | Reinvent Notes |
| タグライン | 個人的な技術発信 | 車輪を再発明して学ぶ |
| 説明文 | フロントエンド・バックエンド・インフラ・AI・学習ログなどを記録する個人的な技術発信サイトです。 | 車輪の再発明は無駄と言われますが、あえて作り直すことで仕組みを深く理解できます。フロントエンド・バックエンド・インフラ・AI などを再発明しながら学んだことを記録する個人技術ノートです。 |
当初はサイト名を URL そのもの (notes.rewheel.dev) にしようと考えました。ブランドと URL を一体化させる ことで覚えやすさを狙う、Vercel や Linear のようなプロダクト系サイトでよく見るパターンです。ただ、いざ navbar に置いてみると コンセプト (車輪の再発明から学ぶ) が初見の人に伝わらない ことに気付き、より直接的に意味が伝わる 「Reinvent Notes」 に落ち着きました。re- (再び) + invent (発明する) + notes (記録) の 3 要素を合わせた構造で、ドメインを知らない人にも一目でサイトの性質が伝わります。
旧ドメイン (notes.rasshii.dev) はどうする?
しばらく 削除せずに残します (1-2 週間程度)。理由は:
- ブックマークしてくれている方の URL が即死しない
- Slack や Twitter でシェアした古い URL がしばらく動く
- 万一新ドメインで問題が出たときに旧 URL に戻せる
SEO 観点では「旧 URL → 新 URL の 301 リダイレクト」を設定するのが王道ですが、このブログは SEO を主目的にしていないので、シンプルに 両方並列で配信 する運用にしました。新ドメインが安定したら旧ドメインを削除する予定です。
まとめ
ドメイン変更は地味な作業ですが、サイトのアイデンティティを 1 つの単語に圧縮する プロセスとして面白い経験でした。技術選定と同じで、複数候補を並べてトレードオフを検討するクセを付けると、後から振り返って意思決定の理由を再現できます。
- 旧 URL:
https://notes.rasshii.dev(しばらく並列で動きます) - 新 URL:
https://notes.rewheel.dev
ブックマークしてくださっている方は、お時間あるときに新 URL に切り替えていただければ嬉しいです。これからも「車輪の再発明から学ぶ」記録を続けていきます。